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プロが教える 面接攻略マニュアル

面接は「交渉する」つもりで臨む(2)


自分のペースで有利に進める方法

では、もし同業の有力他社(A社)から誘いがあり、その条件が妥当かどうか判断するために、B社の話も聞いてみようという動機で面接を受けるとしたら、その後の展開はどうなるでしょうか。
まず、自分の評価はどの程度なのかを探ることに重点が置かれます。
そのために、相手が自分の実力を正確に把握できるように話をし、積極的に自分の評価を引き出そうとするはずです。もちろんA社の条件と比較検討するために、余裕を持ってB社の条件も聞くことになります。
そして、B社も気に入ってくれたとすると、あなたは「転職しない」「A社に転職する」「B社に転職する」という三つの選択肢を得たことになります。
こうなると、あなたの交渉力は非常に強いものとなるでしょう。
ただ、ここで気をつけなければならないのは、あなたに代わる候補者がいる場合です。強気に出すぎて、それなら別の人を採用する、ということになってしまうかもしれません。面接は「交渉ごと」ですから、強気に出すぎると話がこわれる恐れがあるので要注意です。


企業のニーズで交渉方法も変わる

面接で、企業の側があなたに関心を持っていると確信できた場合は、相手がどんな目的で人材を募集しているのかを、見極めなければなりません。
企業側の目的は、サッカーにたとえていえば、次の三つが考えられます。

  1. 欠けているミッドフィルダーを、人数合わせのためにと採ろうとしているのか
  2. 戦術の起点としての優秀な司令塔になり得るミッドフィルダーがほしいのか
  3. ほかならぬ「中田英寿その人」がほしいのか
の三つです。
1 の場合であれば、ほかの人で代替がきくパターンですから、あなたは採用してもらえれば幸いです。処遇について交渉の余地は、ほとんどありません。
2 はあなたの実力を認めてくれているわけですから、それに見合った処遇を交渉する余地があります。
一般募集では、実は 3 のケースはあまりありません。こういった場合、企業はスカウトやヘッドハントという手段をとるはずだからです。
このように、面接という交渉ごとを有利に進めるためには、企業側のニーズを読み取り、お互いの力関係を推しはかることが大切です。



面接は交渉ごとである
求人企業のスタンス 転職希望者の交渉力 転職希望者のスタンス
ほかの人でもよい 交渉力弱い ぜひ入社したい
ぜひ来てほしい 交渉力強い 他の会社でもよい
いらない 交渉の余地なし ぜひ入社したい
ぜひ来てほしい 交渉の余地少ない 行きたくない

※企業への依存度(「御社しかない」という場合が依存度大)を減らすことが交渉力を高め、雇用条件などの交渉を有利に導く。入れてもらうという態度ではまったく交渉力はない(つまり「何でもしますから入れてください」では魅力度ゼロを自分で示すようなものなので要注意)。(つづく)


次回予告
第3回   面接で好印象を得るためのハウツー集
「第一印象は言葉以外で決まる」と「自分の姿をチェック」

出典: プロが教える「ほしい!」と言わせる転職バイブル
株式会社 パソナキャリア 代表取締役社長 渡辺尚著
あさ出版