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面接は「交渉する」つもりで臨む(1)


「面接の本質を見失うな」

面接試験は、選考にあたっての大きな関門です。応募者にとっては、自分がその会社に受け入れられるか否か、認められるか否かという瀬戸際です。
しかし、受け入れてもらおう、認められようという姿勢が強すぎると、かえって入社が遠のきます。なぜなら、迎合的な態度がすぎると、面接担当者は主体性のなさを感じとってしまうからです。
選考にパスすることに気をとられ、何のために転職をするのかという肝心な点がおざなりになってしまう人も少なくないようです。

面接は、企業側が採用すべき人材かどうか、応募者を判断する場です。そして同時に、応募者側が、自分が勤めるのにふさわしい職場かどうか、企業を判断するための情報を得る場でもあるのです。
実際、面接の場で、確認しなければいけないことはたくさんあります。
たとえばその会社に入社することで、
 ・「転職を考えた理由は解消されるのか」
 ・「転職の目的が達せられるのか」
 ・「やりがいのある仕事なのか」
 ・「力を存分に発揮できる職場環境か」

などの判断をする材料を聞き出すのです。

面接も一種の「交渉ごと」です。
企業側は「人材」を必要としており、応募者は「仕事」を手に入れたいと思っています。
両者ともに緊急度が高ければ、短時間で採用が決まるでしょう。
たとえば、企業側の経理の実務者が事故で入院してしまったとします。求職者もローンを抱えており、早急に仕事を決めなければいけない、という状況であれば、両者とも急いでいるわけですから、すぐに決まります。
逆に企業側に緊急度が低く、求職者が多い場合は、選考は企業に有利に展開されます。
また、新規事業を早期に立ち上げたい企業がその分野のプロフェッショナルを求めるケースもあります。目をつけた人材が、転職は希望しているものの「今の会社をすぐに辞める必要がない」というような場合には、話は転職希望者に有利に展開します。
企業が「その求職者」を必要とする度合が強ければ、その人は強気の交渉が可能です。一方、誰でも代替がきく場合など、企業がその人にこだわる必要がなければ、交渉力は小さくなります。


「企業がどれだけ自分を必要としているか」

具体的に考えてみましょう。
面接に呼ばれた場合、まずあなたは何をすべきでしょうか。
企業はあなたに何らかの興味を抱いていることは間違いありません。しかし、どの点にどの程度の興味を持っているか、あなたをどのくらい必要としているかははっきりしません。それを会話をとおして推しはかるのです。
たとえば、あなたが企業にとって「喉から手が出るほどほしい人材」であったとします。
それでも企業は、「ほしい」ということを伏せ、あなたという「商品」を買おうか、買うまいか迷っているそぶりを見せるとします。
それに対してあなたは入社したい一心から、「何でもします」「どうしても入社させてほしい」などと述べたとしましょう。
そう言った瞬間から、本来はあなたのペースで進められたはずの話であっても、相手(求人企業)のペースになってしまいます。
(つづく)


次回予告
第2回  面接は「交渉する」つもりで臨む(2)
「自分のペースで有利に進める方法」と「企業のニーズで交渉方法も変わる」

出典: プロが教える「ほしい!」と言わせる転職バイブル
株式会社 株式会社パソナ副社長 渡辺尚著
あさ出版